(SFN5月号掲載分)
カヤックでツーリングを楽しむ。
シーズンオフを決め込み、すっかりウインタースポーツを楽しんでしまっている自分ではありますが、この春には是非実践してみたいカヤック行事があります。それは何か・・・・?カヤックによるツーリング、そう!川下りです。せっかくカヤックを持っているんだから、釣りだけじゃなく、いろんな楽しみ方を体験したいですよね。もちろん、川下りをするにはそれなりの準備と心構えが必要ですが、心配することはありません。インターネット環境が整った今日、とにかく莫大な情報がそこには存在するんです。本当に便利です。ちなみに今回自分がターゲットリバーとしてピックアップしたのが、栃木から茨城にまたがって流れ太平洋に注ぐ那珂川でして、グーグル等の検索サイトで「那珂川」「ツーリング」を入力しキーワード検索をしてみると・・・なんと一万件を超える情報がヒットしました。もちろん、それら全てが有効な情報かといえばそんなわけもありませんが、手っ取り早くいろいろな情報にたどり着けることは間違いありません。それらの情報を総合的に見てみると分かることは、川系のツーリングに関しては4〜5月の春先がベストシーズンになるようです。
何故か・・・?6〜9月はまさに日本全国の主要河川は鮎釣りシーズンに突入してしまい、釣り人とのトラブルが避けられないからです。なるほど・・・。そりゃ避けたほうがいいです。釣り人が釣り人とトラブってどうするの?って話ですからね。となると、4〜5月の春先か、鮎釣りシーズンがひと段落した10月以降ということになりますが、陽が長く比較的気候が安定した春に比べ、秋は陽も短く、場合によっては台風の影響も受けるのでやはり春がベストということになるのです。
ではここで、具体的に那珂川を例にしたツーリングプランを見てみましょう。まずプランを立てるに当たって知っておきたい情報をピックアップします。川の水量や難易度、出発地点や終了地点として適当な場所はあるのか、また、途中休憩に適したポイントはあるのか、堰堤はあるのか等などです。しかし、繰り返しになりますが好都合なことにネット内でほとんどの情報が手に入りました。個人サイトにも細かな情報(ツーリングレポート)があったり、リアルタイム水位情報なんてのもあったりと、選り取りミドリの情報の中から自分のプランに合った情報をピックアップすればいいのです。結論から言いますと、栃木県烏山エリアの簗場〜栃木茨城県境の那珂川大橋に渡る約30キロの区間が、容易でかつ適度な流れがあって多くのカヤッカーがツーリングを楽しんでいるようです。実際に、カヤック経験のまったく無い初心者相手に、1〜2時間の講習をさせて、即ツーリングをするという様なツアーも存在するほどです。コレなら自分も安心ですね(とは言え最初はちょっとした瀬でもはらはらドキドキするんだろ〜な〜)。その終点および起点に使用するのに好都合なのが「道の駅かつら」です。駐車場はもちろんタダですし、道の駅のすぐ裏手には流れの緩やかな広大な川原が広がっているそうで、こういった場所を利用しない手は無いでしょう。ちなみに那珂川はこの道の駅を基準に、上流側は適度に流れがあっていわゆる川下りというイメージなのに対し、下流側はどんどん流れが緩やかになり、漕ぎ下るという感じになるようです。
一方でこの那珂川、もちろんのことブラックバスも生息しておりまして、とりわけ下流域では本格的に釣りも楽しめるんです。さあ・・・困った。ツーリングメインで上流側を選ぶか?釣りメインで下流側を選ぶか?こりゃ、悩みどころですな〜。さらに余談ですが、この中川の支流のとある川に「御前岩」という奇石がありまして、観光スポットになっております。その写真がコレ↓。
多くは語りませんが、一見の価値ありです。ハイ。
最後になりますが、このようにいろいろな情報はすぐに手に入りますが、相手は自然です。天気が急変することもありますし、気候条件等によっては水位が急上昇することもあるでしょう。もちろんそれなりの装備も必要ですし、最終的には自己責任!現場で判断しなくてはいけません。「せっかくここまで来たから」なんて無理をしたら大事故につながらないとも限りません。「怖かったら、恐怖を感じたらやめる」コレ基本です。心してください。