カヤック保管法について。
(SFN3月号掲載分)


スポーツ&Fニュース読者の面々は、オフも無く年間を通して釣りをしている人も多いでしょうが、自分はと言えば、今となってはしっかりとオフを気取っております(もっとも、若い頃は真冬でも釣りをしてましたが・・・)。メリハリとでも言ったら良いのでしょうか?オフがあるからこそ、また新たなシーズンを高ぶる気持ちで迎えることが出来ると自分は考えます。他のいわゆるシーズンスポーツでもそうでしょ?スキーやスノボなんて頑張っても4〜5ヶ月しか遊べないからこそ、そのシーズンのあいだに燃え上がることが出来るのです。まあ、そういった意味ではトップの釣りもそこまでとは言いませんが似た所があって、だからこそ、季節感のある釣りが楽しめるのだと思います。。。

さて、そんなシーズンオフ、カヤックも使用しない期間が数ヶ月続く訳で、どうやって艇を保管したらいいのか?をココでご紹介させて頂きます。まず、理想的なのは、しっかりとブルーシートか何かで全面を覆って、日陰で保管するのがいいでしょう。カヤックの素材は“エグゾーラー”とか“ロトモールデッド・プラスチック”と言う名前のプラスチック材で出来ていますが、要は広く言ってしまえばプラスチックであり、劣化するのです。直射日光や紫外線にも弱いのは確かです。例えが悪いかもしれませんが、バケツだって使い古せば最後の最後にはもろくなって、バリバリに割れてしまったりするでしょ?最初は素材としての粘りがあっても、段々と脆くなっていってしまうんです。アレと同じで、カヤックだっていつかはそうなる運命なんです。と言うことで、少しでも長持ちさせる為にも、とにかく野ざらしだけは避けたほうがいいでしょう。ちなみに、メーカーさんにカヤックの寿命を聞いたところ、いつもしっかりと保管していれば10年以上持つのに対して、野ざらしやカートップしたままだと約半分の5〜6年でダメになってしまうこともあるそうです。さらに、自分みたいに常にカートップしている状態が続くと、少なくともストラップの締め付けによる変形も出てしまうとの事です(写真参照)

事実、去年買った「ザイディゴ」は既に多少変形してしまっています・・・。気を付けないといけませんね。

あと、以前にもお話したことがあるかと思いますが、猫のオシッコも要注意です。昨シーズンオフにはしっかりと猫におしっこをされてしまった自分ではありますが、その匂いの激しさにはまさに絶句してしまいました。最悪です。マジで捨てようかと思いました・・・。まあ、この時季猫たちにとって、まさにカヤックの中は寒さをしのぐ格好の隠れ家であり、本当に油断は出来ません。そうならないためにも、仮にブルーシートは無くとも、コックピット部分に蓋をした常態で保管することは必須となるのではないでしょうか。自分の場合、写真の様にゴミ袋で蓋をして、ガムテープでしっかりと止めた状態にして日陰におくようにしてみました。コレで猫対策は大丈夫です。

まとめると、最も理想的なのはやはりブルーシートか何かでしっかりと全面を覆って保管することになるでしょう。ガレージや室内に保管すればさらに理想的なのは分かりますが、それほど恵まれた環境は、ココ日本では期待できません・・・。また、仮にブルーシートみたいなものが無ければ、最悪コックピット部分だけでも蓋をして、日陰で保管することをオススメします。以上、カヤックの保管方法でした。